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ドルチェット・ダルバ
アルバレット・トッレ 

カルデッリ

イタリアワインは他に類を見ないほど種類が多く、その原料となるブドウ品種も多く、とりわけ土着品種が多いことが特徴です。 ドルチェットもピエモンテの典型的な土着品種のひとつで、ランゲ地域発祥とされどこにでも栽培されています。この黒いブドウ・ドルチェットは、特に病虫害に強い訳でもないのですが、その甘い果実やコーニャというジャムまた特にワインの材料として、昔からこの土地の人々の暮らしと供にありました。

歴史的には海岸地域のリグーリアから、ピエモンテの有名な料理バーニャ・カウダの材料、オイル、塩、イワシそしてクーネオからピエモンテ牛などとの交易品でもありました。

その実の甘さがドルチェットという名の由来ですが、そのワインはむしろドライ辛口で、ほどよい酸味と好ましいほろ苦い後味があります。

このドルチェットの最大の特徴は飲みやすさで、多くの食べ物にあう

ランゲに根ざした日常のワインです。

この地区のもうひとつの偉大なる固有品種であるネッビオーロに比べてドルチェットは4週間ぐらい前に熟すので、よく日の当たる優れた場所をこのランゲの偉大な隣人に譲り共存してきました。

バローロ、バルバレスコの地域においても南斜面はネッビオーロに当てられ、ネッビオーロには高すぎる丘の上部がドルチェットに与えられました。

カルデッリのブドウ畑は昼と夜との寒暖差が大きな丘の上の村アルバレット・トッレにあります。この村の老人たちは、もともとはこの一帯もブドウ畑で、小さな土地でもみな自家用にドルチェットを作っていたが、1950年代中ごろからノッチョーラの畑と変わっていったと懐かしさをこめて語ります。

カルデッリはまさにこのようなドルチェット、すなわちかつての生粋の品種改良されていないドルチェットをみずから栽培し、カンティーナでの工程でこのブドウ本来の特質を変えずに、この土地そのものの表現であるドルチェットを目指しています。

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